HSPをカミングアウトするかどうか(1)
こんにちは、リエコです。
湿度が苦手な私としては、秋から冬へのこの時期は
(乾燥しすぎは困るけれど)たいへん快適でありがたいです。
わかってもらいたいという欲求
さて、自分がHSPであるとわかって
それを受け入れた次に体験するのは、
まわりの人はどうなんだろう?(まわりにHSPはいるのかな?)
という関心や
HSPであることを身近な人にわかってもらいたいという
欲求かと思います。
(このブログのアクセス解析をみると、セルフチェック
へのアクセスが非常に多いです。読んでくれる方々は、
HSPの特性に向き合おうというところかもしれませんね。
そうだとしたら、今回の記事はちょい先のこと、として
読んでいただけるとうれしいです)
「私ってこうだったんだよ!それで全部OKなんだよ!」を
伝えたくなるのはごく自然だと思います。
ただ、HSPに由来する生きづらさを抱えてきたため、
「HSPという概念をわかってもらう」と
「自分の生きづらさをわかってもらう」という欲求とを
混同しやすい気がします。後者はややもすると被害者感を
強調して反感を買う可能性があるんじゃないかな~と
感じます。
カミングアウト
カミングアウトとは
「社会一般に誤解や偏見を受けている(同性愛者などの)
少数派の主義・立場であることを公表すること。」
ということです。
HSPの場合、みんなと同じようにタフに振る舞わなければならない
と感じさせられる、
繊細さを否定されるというようなことが
社会からの抑圧と言えるでしょうか。
カミングアウトするメリットとしては、
- 自分のまわりの人たちに特徴をわかってもらえる
- 具体的にどう対応してもらいたいか伝えられる
- 仲間がみつかるかもしれない
デメリットとしては、
- 無知・無理解な反応、議論に巻き込まれてさらに疲弊する。
などがあります。
周囲の反応あれこれ
私自身が、いくつかの集まり(数人~10人程度)や、一対一でHSPについて
カミングアウトしたところ、反応がいくつかに分かれました。
1~4に分けてみましたが、4は読むだけでもけっこう不快かもしれないので、
ちょっと今はその気力がないかもという方は 番外編 まで飛ばすなど、
迂回してくださいね。
1.質問する:
もっとも快適に感じたリアクションは、「あなたは何に対して過敏なのですか?」と
具体的に質問し、「私の場合はLEDの光が目に刺さるように感じます」とその場所で
実際に点灯していたLED照明を指したら、すぐ消してくれたことです。
これは大変嬉しかった例です。
対策を実行してくれるのが「理解」の表れだと思います。
2.同調する:
特質を説明していると「えっ、私もそうなんじゃないかと思ってきた…」
「○○(身近な人)はそれっぽいかも…?」と自分へあてはまるかどうかを探る
パターン。HSP仲間が見つかるかもしれないのは、ここでしょうか。
3.無反応:
そうなのですね、という感じで無言で聞いており
特に積極的なフィードバックがない。ちょっと警戒しているか、
または無関心な空気感。あるいは好意ある無関心。
4.類型にあてはめる:
最近よくある新型ウツや発達障害なんかと同じだよね?
新しく言葉が出来ただけでしょ?一種のはやりでしょ?というニュアンス。
(新しい言葉が与えられたということは、その概念が表現可能になって、
あてはまる人が可視化されるということなんですけどね!!)
新しい概念に出会った時、既に自分が知っていることとの似ている点を見つけて
安心しようという理解のパターンでしょうか。
(これは私も無意識にやってしまうことがありますし、この記事自体もそうかもね!)
単なる否定、拒否、抵抗、侮蔑かもしれません。
いずれにしても、否定的・攻撃的な反応をしてくる人は、「そう表現した」
というだけです。
それはその人の課題であって、カミングアウトしたHSPの課題ではありません。
ただ、既知に当てはめる場合も、理解しようとする姿勢で
「(感覚が鋭いのは)犬の嗅覚が優れているような感じですか?」のような反応をする人もいました。当たらずといえども遠からず!ですね。
番外編:
番外編としては、ESPと聞き違えて「超能力ですか!すごいですね!」みたいな
反応がありました。これは私の発音がもっとはっきり「エイチ・エス・ピー」と言うか、文字で見せればよかったのでしょうね。反省、反省。
また、言葉や行動以外の感触として、「ひといちばい繊細な~」
という説明をすると、けっこう自分でも繊細で鋭敏だと
自負している人なのか、ちょっとカチンとくる人もいるようでした。
少数派が自分のマイノリティを主張すると、多数派はマジョリティとしての何かを
おびやかされるような心理があるのかもしれません。
カミングアウトは別に繊細自慢をしているわけではありません。
この点を非HSPの友人に相談したところ、こういう表現はどうだろう?ということで、
「繊細さゆえに苦しむ・傷つく人」のような例を提案されました。即採用!です。
以下、(2)に続きます。