HSPの庭 ーGarden for HSP- 

HSPらしい生き方の1サンプルとして。自分がHighly Sensitive Person (ひといちばい繊細な人)だとわかった。さて、それから?を考えていくブログです。気質としての感受性、繊細さ、共感力などをさっさと受け入れてもっとラクに生きていこう。

HSPとミラーニューロン①

f:id:gardenforhsp:20171205224634j:plain

こんにちは。リエコです。

曇天や雨、満月の影響で低空飛行気味のHSPさんが

多いのではないでしょうか。

これはこれでいいですが、すかっとした高気圧が待ち遠しいですね。

 

ブログリンク: にしだり子さん「敏感だけど生きてます」

 

今回はHSPミラーニューロンについて常々思う事などを書こうと思います。

 

2,3日前、読者にならせてもらっている 

にしだり子さん が、ブログ「敏感だけど生きてます」で

HSPあるある?④」として取り上げられ、

ご自身の体験を交えながらこのテーマをわかりやすく

漫画で紹介されていました。

 

nishidarico.hatenablog.com

いつかミラーニューロン周辺のことを書こうと思っていたのが、

よいタイミングで触発されました!

(こうして連鎖反応的に記事にしたい!と思うこと自体、

ミラーニューロンの働きだったりして~?)

 

にしだり子さんの絵柄はかわいくて親しみやすいです^^

ほんとに「あるある」ですよね。

これからも読ませてくださいね!

 

 

ミラーニューロンとは

 

HSPは脳の神経機能に特徴がありますが、ミラーニューロン

よく働くのもその一つだそうです。

 

ミラーニューロンとは、脳内にある神経細胞のひとつで、

ほかの人の行動を見ると、あたかも自分が同じ行動をしたときと

同じように、活性化するものです。

ただし、サルの研究での発見であり、

ニンゲンの脳でのミラーニューロンの解明はまだ待たれるようです。

 

HSPミラーニューロン

 

このような保留はあるものの、長沼先生のHSPシンポジウム資料でも

言及があるし、HSP提唱者のエレイン・N・アーロン博士も

数年前の講演で説明しているので

今のところはこの路線で話を進めてもよさそうです。

 

参考リンク:HSPシンポジウム(2017年9月23日)資料

「長沼文庫」アイコン→③HSPシンポジウム→スライド14枚目

ようこそ!こちらはとかちむつみのクリニックです。

 

アーロン博士の講演動画はこちら:(Part3まであります)

Elaine Aron A Talk on High Sensitivity Part 1 of 3 : Research

 

www.youtube.com

ん~文字おこしは何か所かわからないところがありました。大筋には

関係ないのでお目こぼし下さいませ m(_ _)m

 

HSPミラーニューロンについては 18’50”~19’53”のあたりです。

この直前の部分ではざっくり、

「HSはネガティブにもポジティブにも反応するのだけれど、

ネガティブなことに多く反応する。それは生き残るために必要なことだった、

HSはニュートラルな表情よりも悲しみや嬉しそうな表情に、

とりわけパートナーの悲しみや喜びの表情により強く反応する」等

と話されていて、興味深いです。

 

聞き取りに自信ないところは???にしています。スペルミスもあるかも。

ごめんなさい~。

 

“…. But the most interesting thing was where they found the activation.

And something was discovered only about twenty years ago

called “mirror neurons".

I don't know if  you heard mirror neurons,  but some of you have,

have been in a school recently? Mirror neurons are part of the brains

that was first discovered in the monkeys work. If someone kicks a ball,

your brain fires as if you had kicked the ball and if someone says “kick”,

the same neuron fires.

If you hear ???? kicks the ball, your neuron fires.

Fortunately, there is another part of brain says “uh-uh, that was not you,

that was somebody else”.

But these mirror neuron is what gives us empathy

what allows us to read people’s minds, and to predict

what people are going to do, to allow us to trick people,

among other things, ( I mean ) empathy is useful for many things.

But among other things, it is good for making people feel better.

Sensitive people have more empathy and have more activation

of mirror neurons.(So, I was teaching across….)"

 

「興味深いのは、その(パートナーの悲しみや喜びの表情に対する)

反応がどこに見られるのかということです。それは20年ほど前に

発見されたミラーニューロンと呼ばれるものです。(略) 

ミラーニューロンは脳の一部で、サルを使った研究で最初に

発見されたものです。もし誰かがボールを蹴ると、

まるであなたがそうしたように脳が反応します。

誰かが「蹴る」と言っても、同じ神経が活発になるのです。(略)

幸い、別の働きをする脳の部分が「いやいや、それは自分の(体験)

ではないよ、別の人のだよ!」と教えてくれます。

ミラーニューロンが私たちに「共感」をもたらし、

とりわけ、人の心を読んだり、人が何をしようとしているのか予想したり、

人をひっかけたりすることを可能にします。共感というのは

いろいろなことに使えるのです。中でも、他の人たちを気分よくさせるのに

役立ちます。

繊細な人たちは、人よりもミラーニューロンの反応が多く、

人よりも多く共感を経験するのです。」

                                                            (拙訳)

 

感情移入も、行動が同期してしまうのも、ミラーニューロンのしわざ~!

脳の配線がもともと他者の感情を読み取りやすくなっているのですね。

 

基本スペックの違い。

 

そうとわかれば、この働き者のミラーニューロン

うまく付き合いたいですね。 

 

私は、「いやいや、それはほかの人のものだよ!」と教えてくれる

「もう一つの」脳の仕組みの方を詳しく知りたいです。

HSPは自律的に自他の区別をつけられる部分を鍛えたいですよね? 

早く解明されるといいな~。

 

 

 ミラーリングを意識する

 

私には仕事や趣味で英会話の機会があるのですが、なんというか、

会話が弾む相手と不自然なまでにたどたどしくなってしまう相手がいます。

これはヘタをすると実に傲慢・不遜に聞こえるだろうし、

要は私の英会話能力がその程度なんでしょ!ということに

なるのかもしれませんが、でもホントのことなんです。

意図してないのですけどね。

 

ミラーニューロンは、その性質から「モノマネ細胞」とも

呼ばれます。

相手のしぐさや行動をマネすることをミラーリング、といいますね。

相手の動作をマネすることで友好関係をつくろう、という

心理学的なテクニックですが、

いくつか思い当たる経験があります。

 

まず幼稚園の時。

ある日、親が迎えに来るまでの園庭で、同じように手持無沙汰の

女の子となんとなく目があい、手すりを挟んで向き合って同じような

動作を互いに無言で映し合っていたら、なんだか楽しくなってしまって

そのまま一緒に遊んじゃった、ということがありました。

 

ことばは終始交わさなかったと思います。

 

アイコンタクトと行動のミラーリングだけ。

ことばによるコミュニケーションが未熟な子どもには

ごく自然なことだったと思います。

 

中学生の時も、仲の良い友達の話し方や咳払いを無意識にコピーしていて、

自分で「あれ?今のは○○ちゃんに似ていた…」と気づくことがありました。

 とにかく自然にやってしまう。

 

大人になるともうちょっと「使える」ようになってきます。

ある職場で、まだ上司と意思の疎通がしにくかった時、

同時に飲み物を持ち上げるなど、私は意識的に小さなしぐさを

同期させていました。

効き目があったかどうかは知るよしもありませんが、

まあまあ良好な関係ではあったかな。

 

 

ミラーリングを使う

 

大人同士ではミラーリングくらいで友達にはなれないとしても、

初対面の人とぎこちない空気が流れている時など、

アイスブレイク的に使えます。相手の言葉使いをマネするのもいいですね。

また、どうしても集団と歓談しなければならない ”試練” の時にも

ミラーリングは使えます。興味の持てない雑談についていけなくても、

なんとな~く仕草のミラーリングだけして参加していることができます。

HSPは無意識にやっているのではないでしょうか?

 

反対に、

ちょっと避けたいかな…という相手をやんわりと回避したい時は、

同調しそうになる動作を、こらえて わざと外すこともできます。

ミラーニューロンが「ほらほら同時にカップを持ち上げたいでしょ~」と

ささやきかけてくる時にぐぐっと我慢するのは逆に大変です^^;

 

あまりこれらを意識しすぎるとたちまち人心操作の暗黒面に陥りそうですが、

(アーロン博士も上記の動画の中でto trick people(人をだます・ひっかけるために)

共感力が使える、と言っています)

そこはそれ、HSPは道徳観念も発達しているから、そうそう道を外れたことには

ならないでしょう。

 

ここは自分のHSPとしての良さを信じる。

 

パワーにはちゃんと制御システムもくっついてくるのです。

 

普段からセンサー全開で、エネルギーを吸い取られやすいHSPは、

苦手な相手には、わざとミラーリングを外したりして防御して、

ちょうどよいくらいなのではないでしょうか。

 

 まだミラーニューロン関連はあるのですが、

長くなってきましたので

別の機会に書きます。

リンク多めで読み込み重くなっているかもしれませんね。

お付き合い、ありがとうございました。

 

P.S
文字おこしの???の部分はBobbyのような気がするんだけど

どなたか聴き取れたら教えてください!