HSPの庭 ーGarden for HSP- 

HSPらしい生き方の1サンプルとして。自分がHighly Sensitive Person (ひといちばい繊細な人)だとわかった。さて、それから?を考えていくブログです。気質としての感受性、繊細さ、共感力などをさっさと受け入れてもっとラクに生きていこう。

HSPが見る海外ドラマ 「エンデバー」

こんばんは。リエコです。

 

今週は寒い日が続きますね。

みなさん暖かくしてお過ごしでしょうか?

 

 

気分がもう年末年始モードになってきていて

正直、ブログを書くのも気もそぞろです。

今回は軽めに好きなドラマのことなど書いてみました。

 

 

自分の感性全開にしてさぁたっぷり味わおうか~、という対象は、

ここ数年は映像作品が多いです。洋画と洋ドラマ。

 

 

わたしのTV事情

 

数年前、地震でTVが落ち液晶画面が割れたのをきっかけに、

私はTVを持つことを止めました。以来、日本のTV放送は見ていません。

買え買えとサブリミナルで刷り込まれるCMや

笑いを強制される雰囲気が苦手で~^^; 

これがなくなるだけでも、生活は静かになりますね。 

 

ただ、人間観察ができるドラマ鑑賞は大好きだし、外国、

特に英国の雰囲気全般になんともいえない好ましさを覚えるので、

もっぱらNetflixやHuluを利用してあれこれ見ています。

ドラマは直接人の念みたいなものを受ける必要がない分、気楽なのですよね。

 

蛇足ですが、NetflixやHuluはひと月単位で加入・解約が簡単にできます。

好きなものだけ見てやめちゃうというのアリです。

どちらも無料お試し期間があります。

 

Endeavour

今年もいろいろよいのがありましたが、夏頃はまっていたのが

英国 itv 発のEndeavour (邦題「新米刑事モース~オックスフォード事件簿~」です。

邦題長っ! 

 

これは、コリン・デクスターの英国ミステリー小説「警部モース」シリーズの

主人公モースの若かりし頃のドラマ化作品です。

エンデバー」はモースのファーストネームです。小説の中でもモースの

ファーストネームはEというイニシャルしかわからず、なんと13作目にして

やっと明かされて英国のニュースになった!くらい特別な Endeavour ですが、

邦題はそこをあっさり捨てましたね。

 

Netflixではシーズン2まで日本語字幕付きで公開されています。

(シーズン3、4はスペイン語字幕ならどこかで見つかるかも…^^:)

各シーズン4話ずつとエピソードは少な目ですが

一話一話が珠玉の短編映画みたい、ストーリー凝ってる。

音楽もいい。とにかくロケーションがきれい!カメラワークすごい好き。

シーズン5早く見たい。

 

 

モースのここがHSPっぽい

 

英米モノにはたいてい風変わりな、人とは一風違ったキャラクターが

登場して主役を張ってるか脇役に1人はいたりするのですが、

その特徴がいわゆる発達障害に寄せていたり、何かの特性を

誇張していたりすることがあります。「アンという名の少女」

「The BRIDGE」(どちらもNetflix) もそうです。

 

ものすごーく偏った私の主観では、若きエンデバー・モースはHSPです。

 

どこがHSPぽいって、

 

・手がかりや不自然なところなど、細かいところによく気がつく。

  物事の道筋が見える。

・ゆえに仕事できるんだけど説明しないから周りから煙たがられる。

・同僚との雑談が苦手。サッカーのワールドカップで皆が盛り上がっていても

 ついていく気なし。自分では話をうまく合わせたつもりでも空振り。

・一日の癒しは酒とオペラ

・仕事のことが頭から離れず残業や持ち帰り仕事多し。

・読書家。本の多い彼の部屋を見た女性は彼の職業は「教師?」と思う

・非常にショッキングな体験をしたあと、一人で湖畔の小屋に侘び住まい。なかなか立

 ち直れない面も。

・正義感・道徳心強い。上司の捜査の行き過ぎも見逃せず衝突。

 長いものに巻かれないので組織で孤立。

・それぞれの事情や心情を深く理解し無駄な説得などをしないため、

 誤解されたり薄情だと思われたり、損な役回り。

 

事件の起きる前線に居続けるのはHSS的ですね。

 

理解ある上司の存在

 

 

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周囲と協調しないために職場で孤立しがち、どころか敵を作りまくり、

そのせいで昇任試験をことごとく落とされるという不遇な下積み時代を

送るモース。集団での浮き具合とか見ていて身につまされるわ^^;

という部分もありますが、

特筆すべきは上司・警部補サーズディ(画像右)との関係です。

 

モースの実の父親は、悪気はないのでしょうが、息子の職業を否定していたり、

あまりうまくいっていないようです。

 

その分余計にサーズディとの疑似父子関係がジーンと来ます。

モースが別の署から捜査応援で来た時に「コイツ切れる」と

見抜いてから引き立てが始まります。公私ともになにくれとなく気にかけ、

モースに好意的でなかった署長・ブライト警視正との間にも立って

うまく取り持ってやる。

 

世渡り上手ではないタイプには、理解ある上司の存在は不可欠だよなぁと思います。

サーズディはモースにとってのメンターでもあるようです。

 

シーズンが進むにつれ、ブライト警視正もモースの観察眼や

推理の鋭さに一目置いて、有能な部下として受け入れていきますが、

最初はだいぶ煙たがっていました。

 

能力が凸凹している部下にとって、理解ある中間管理職って大事ですね…!

 

一向に昇任できないモースがふてくされた時に(たしかシーズン3か4)

サーズディがめっちゃいいこと言うんですが、書けるほどには正確に

覚えてないんですよね^^;(こんなんばっか)、海外ドラマ好きな方は

ぜひ Endeavourみて、そのうち巡り合ってシビレて下さいませ。

 

 

 

 同類はわかる

 

シーズン2エピソード2「ノクターン」では、モースが捜査のために女子寄宿学校を訪れるシーンがあります。

 

 

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上の画像は、珍しい来訪者を好奇と不信の目でじっと目で追う生徒たち。

こどもと大人の間の、触れれば切れるような少女の感性が

生々しく詰め込まれているシーンですんごい好きですけど、

一人ずつの事情聴取シーンもみんな個性が違っていて面白いです。

 

そんな中、モースは一人の生徒と心を通わせます。その子だけ、

どんな人がどこにいて何をしていたかを克明に記憶していました。

その語り方がいかにも繊細で、この子もHSPだな、と思いましたよ。

 

音に敏感で夢見がちなところがあって自動的に観察してしまう子。

 

モースは “You notice things, “ (細かいことに気がつくんだね(拙訳))と指摘します。

 

それまでこどもっぽい感想や必要以上に大人びて見せようとする少女たちの対応に

少々疲れてきた?ようなモースがハッとした瞬間の表情の良さよ…!

そこにすかさず音楽が入ってくるのもすごい。

始まって8分くらいのところです(笑)。

 

自分にも似た観察眼を持つ子が、他の生徒にウザがられるからといって、

なるべくその特性を発揮しないようにしている、というその子を

取り巻く日常的な窮屈さまでモースが察知するわたし的名シーン。

 

ラストシーンまで基調になるこの子とモースの交流は

ほんとにHSPっぽいのでおススメ~。

 

それから、英国庭園が随所に出てくるのも嬉しいところ。

シーズン3の3 Prey では伝統的な刈込の迷路のほか、

ジギタリスの庭が見られます。ジギタリスメインで植えるって思い切った植栽です…。

(冬には何もなくなりますからね)

お庭好きな人はそんなところもお楽しみください^^ 

 

ほかにも非HSP代表みたいな元部下(後に階級を追い越される)との

ちぐはぐなやりとりとか、

サーズディが奥さんに持たされるサンドイッチのメニューとか

エンディングテーマのよさとか

語りたいところはわんさかあるのですが、自重します。

…エンディングテーマのリンクだけ貼っておこう。

www.youtube.com

 

 

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常々、うまい役者さんはその役のスピリットを降ろすシャーマンみたいな存在だと思っているのですが、

ショーン・エヴァンズもそのひとりでしょうね。モースにとても真実味があります。

 

くどいようだけど早くシーズン5来ないかな~

 

今回も趣味に走った記事に最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました!